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2010年3月10日 (水)

ザ・コーヴ

アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞をとったイルカ漁のドキュメンタリー映画。中身はともかく『賞を取った映画が盗撮モノ…』と言われると,何だかハレンチというか恥ずかしい感じがします(苦笑)…うん。明らかに違うものを連想している(笑)

さて,この映画のことで昼休みに事務のお姉様方とアレコレ騒いでいたのですが,結局の所,いくら「文化が違う」と訴えてみたところで,キリスト教的思考の人たちに理解してもらうのは難しいのかなぁ~と思います。
それでも「文化が違うんだ」と訴えていかないといけないのかなぁやっぱり。

以下,長くなるのでとじます。

実を言うと,鯨はともかくイルカの漁が行われているって知らなかったんですが,とりあえず,「鯨は可愛いし,知能が高いんだから食べるなんて可哀相だ!」という意見がでると,ついつい「知能が高いのは豚も一緒だ!なんで鯨はダメで牛や豚は良いんだ!?」と反論をしてしまいます。ところが,この問いに対する答えは「だって,牛は家畜だから。鯨は野生動物!」とのこと。
でもコレ,「はぁ?何言ってんの?」という答えですよねぇ。
 
 
全然詳しくないのですが,聞くところによると,キリスト教というのは,唯一絶対の神がいて,人間は神に似せて作られた…と考えるのだそうで…。そして,家畜は人間が食べるために神から与えられたもので,野生動物は食べるためのものではない。家畜と野生動物を明確に分けるのだと聞きました。

これに対して,日本人は(農耕民族で牧畜文化じゃないからかもしれませんが)あまり家畜と野生動物を区別したりはしないような気がします。
いえ,家畜と野生動物の区別だけでなく,日本人は,人間・動物・植物はおろか,海や山のような自然物も…果ては家財道具に至るまで,すべて命あるものとして祀っちゃったりしますよね。さらには「モノ」ではない「言葉」にすら魂が宿ると考えちゃう。うん。みんな大切な神様です。

こんな風に,すべてが神であり命あるものであると考えるから,牛だろうが鯨だろうが,さらに野菜だろうが関係なく,「大切な命をいただく」という意味を込めて食事の時には「いただきます」と言うんですよね。
(キリスト教の人も食事の時には感謝の言葉を唱えるでしょうが,たぶん感謝の対象のメインは「唯一絶対の神」なんじゃないのかな?と思います。「すばらしい食事を用意してくださり,今日も無事に過ごせたことを神に感謝します」って。これに対して,日本人の言う感謝は食事を作ってくれた方に対してであり,何より「料理自体」に命をくださってありがとう!なんですよね。)

だから,ごはんを残すなんてもってのほかですよ!!何しろ「命」を捨てることになる。昔,「もったいないお化けが出るぞう~」なんてCMがありましたよね。(あ,ここ何年か世界で「MOTTAINAI運動」っていうのが行われてるって言うけど,海外の人はMOTTAINAIをどのように理解していのかしら…?)

「鯨が可哀相だぁ」って言うけど,わたし達だって普通に可哀相だと思ってる。でも,鯨だけじゃなくて,牛だって豚だって可哀相だと思ってる。そして,彼らの尊い命をいただいていると理解して食事をする。
…だから,上記の「だって,牛は家畜だから。鯨は野生動物!」という答えは,すごく的外れのように聞こえるのです。

日本には昔から鯨を供養するための「鯨塚」という墓があちこちにあるそうです。わたし自身は海無し県の住民で実物を見たことはないのですが「あぁ,そういうの有りそうだよね」と納得できます。また,鯨を漁で捕らえたときは「南無阿弥陀仏」を三遍唱えるという作法もあったとか。(←何だか映画アバターのようだ。狩りをするとき何か唱えてた)
今回,映画を撮った監督さんは,そういうコトも含めて全部理解した上で,映画を作ってるのでしょうか?

昔は「鯨のおかげで飢饉を免れた」なんてこともあったそうですが,正直,今の日本はそれなりに裕福で,ムリに鯨を食べる必要は無いと思います。だから,本当に個体数が減っているというのなら,別に食べなくても一向に構わないなと思ったりもします。
でも,それを今回の映画(鯨じゃなくてイルカだけど)やらシーシェパードやら,感情的でバカみたいに煽られると,「鯨の個体数が減っているのはウソだ」とか「単なる人種差別だ」とか色々意見が出てきて,しまいには感情的な水掛け論になっていってしまいます。

捕鯨をヤメさせたいと思っている人たち…。
本当に捕鯨をヤメさせたいのなら,絶対,アプローチ方法を間違ってる。。。と思います。


※うわぁん。長くなった。
※書いてて気づいたけど,神道と仏教の考え方が混じってる(笑)

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